娘の片思い。
昨日、娘は、保育園の傘立てで、
片思いのKクンの傘のとなりに、
さりげなく自分の傘を、よりそわせていました。
娘は、知っているのです。
Kクンの気持ちがほんとうは自分にないことを。
Kクンは他の女の子のことが好きだってことを。
娘はこのあいだ、Kクンの好きそうな車の絵本を
保育園のなかでみつけて、
おずおずと、彼に持っていきました。
Kクンはそれを受け取ると、
保育園の本棚にお片づけに行きました。
お片づけしてと言われたんだとかんちがいしたのです。
ちょっとがっかりしていた4歳の娘の初恋を、
ママはちょっぴり、応援しています。
娘なりに、違う男の子を好きになろうとしています。
今日のおやつはYクンと食べてみたと言っていました。
だけどいつも話は結局Kクンに戻ってきます。
今日のセリフがかなりせつなかった。
おやつをYクンと食べてみたの。
Yクンのとなりは、Kクンだったのよ……。
娘の意識は、結局、Kクンだけに向かっていたのでした。
だから私はちょっぴり願っています。
Kクンが娘のことを好きになってくれなくてもいいから。
ほんのちょっとでいいから。
優しく娘に笑いかけてくれたり、
一緒に遊んでくれたり、
楽しくおしゃべりしてくれますように……。
娘の淡い初恋。
きっとそれだけでも十分に、幸せを感じると思います。
娘が生まれた時、幸せになってほしいと心から願いました。
わりといつもママは、つらい恋をしてきているから。
でも娘が結局、つらい恋を、早くも4歳でしていることに、
なんとなく、親子だなあ〜、と感じて、涙が、出てきてしまいました。