あきらめなさいとはいいません。
【ひれふせ。】
敵わないわけです。
いくら挑んでも、
いくら悔やんでも。
あなたが僕に、
勝っているもの、
数限りなくあるでしょう。
でも、無理なわけです。
助走程度で周回遅れに。
諦めなさいとは言いません。
立ち向かってくるなら、
いつでも門扉はひらいてます。
プライド良心すべて捨て、
あらゆる卑怯を取り入れて、
お涙頂戴でも狂喜乱舞でも、
なんでも結構、それでいいなら。
こそこそしててもいいのです。
気づかれてないと信じてなさい。
ほとんどすべてのモノゴトで、
あなたが僕より優れたとしても、
ただひとつの求める高嶺へは、
指一本、視線一瞬さえも、
けっして届くことはないのです。
あなたがこの事実をね、
わかっていてもわからなくても、
永久に伝え続けますとも。
身動きどころか、心も時間も、
もう、二度と動かなくするまで。
(吉井春樹)
吉井春樹さんはマジシャンです。
彼の詩を読んだ人は皆「これって自分のことなのでは」と思うらしいです。
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