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01/15/2005

ただの歌詞じゃん


私は妙にコトバに過敏というわけではないのだけれど
でもたとえば曲を聴いていても曲調よりは歌詞のほうに意識がいってしまうことは多い。

昔、私はかなりつらい失恋をした。
それははためからもとても辛そうに見えたのだろう。
実際、やせて、やつれてしまったし。

仲良しのメンバーで飲んで、二次会にカラオケに流れた。
仲良しの男の子が、
つらいことあるけど元気出してみたいな歌詞の歌をさりげなく歌ってくれた。
それも、二曲も。
曲名をメモしていなかったので、何の歌だったのかはおぼえていない。
でも、その気持ちがすごくうれしかった。
彼が元気出してみたいな歌を選んでくれて、
だけど歌った以外のことは一切私には言ってこなくって。
私も「なにそれ私に向けて歌ってない?」とか突っ込む元気すらなくって。

ただ流れた。
深い友情を感じた、温かい、時間。

あの日あの時彼があの曲を選んだのは偶然だったのだろうか。
それとも私に向けて歌ってくれたのだろうか。

今となってはわからない。
だけどあのとき、私はとっても彼に感謝した。
いい人だなあって、思った。
だから多分、歌に乗せて温かいものが伝わってきた、
そのとき、彼の気持ちも運ばれてきたと思う。
だから今でも彼は私の大切な友達だし、
またそのうちみんなで飲みに行きたいなって思ってる。

でもまあそんな風に、カラオケで選んだ歌詞に意味を求めようとするなんてこと自体、
ちょっと深読みしすぎなんだろうなあ。
でもしょうがないのだ。
私、作家だから、意味のない言葉のチョイスっていうことのほうが納得いかないから。
だからそれは単なる私の都合のいい妄想なだけかもしれない。

だけどいい。
そのひとときの妄想が、私を癒したから。
ほんと、それは、ただ、偶然に私にフィットした歌詞だっただけなのかもしれないけど。

そういえばサザンの桑田さんが「ただの歌詞じゃねぇかこんなもん」て本を出されていたっけ。
ほんと、確かにそれは、単にカラオケボックスで流れた、ほんの2曲に過ぎないのだけれど。


ただの歌詩じゃねえか、こんなもん


ただの歌詩じゃねえか、こんなもん ’84‐’90

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