雨が降り続くと
雨が降り続くとしりあがり寿さんの「方舟」を思い出してしまいます。
初めて読んだ時は、ショックで震えてしまったくらいのマンガです。
しりあがりさんのシリアスマンガは、尋常じゃないです。
雨が止まなくて、日本のあちこちの町が水没していき、とある会社が巨大な方舟をつくり、そこから人間のエゴの争い、死や飢えへの恐怖……。恐怖のエピソードが繰り広げられていきます。そんな人間たちのあがきなど、ほんのちいさなこととでも思うかのように、ひたすら、ひたすら、水かさは増していき……。
ああ、あのラスト……。
今でも……ぞくっとします……。
さっき実家(山梨)から電話が入り、近所の川が氾濫して、家の前の道路がすごいことになっているみたいです。消防車の音がものすごい、と母も不安そうでした。これから本当の台風がやってくるのに、大丈夫なんでしょうか、うちの実家は……。私が生まれてから一度もその川は溢れたことなんかないんです。山に降り注いだ雨が貯まりに貯まってのことみたい。しゃれになりません、「方舟」が。
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