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06/25/2004

15歳少女のポエム。

 <春>

夢はかなわなかったけれど
思いはむくわれなかったけれど
思い続けた日々は無駄じゃなかった
涙をわかってもらえなかったけれど
泣くたびに悩むたびに優しくなれた

何のために夢をみるのかわからないけれど
私たちは夢になぐさめられて歩いている
夢にはげまされて進んでいく
これからも未来はきっと……

             (15歳・中学3年生)


15歳のくせに、なぁんか人生に疲れたようなコトバですね。

これ、私が15歳の時に書いて、中学の時の卒業文集みたいなのに
載せた、ポエムでございます……。

なんか……あんまり今の自分と変わってない。
だけど今の自分よりちょいとばかり悲観的。

ねえ15歳のアタシ。
18年後はこんなアタシになってるぞ。
夢は、いっぱい、叶ったんだよ。
あのとき抱いていた「作家になりたい」って夢も。
「可愛い子どもを産みたい」って夢も。
「東京で暮らしてみたい」って夢も……。

夢ってね、
叶ったとたん、今度はそれを継続されることが必要になってくる。

今の私はね、
「作家でありつづけること」に一所懸命だよ(≧∇≦)。

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06/23/2004

罪隠しの川


SPA!にて雛形あきこさんのグラビアと私の小説とのコラボ
そして、
小説新潮にて短編60枚「罪隠しの川

発売しております(≧∇≦)

小説新潮、1年半ぶりの掲載となりました。
いろいろご尽力いただきました担当編集さまには御礼申し上げます。

「罪隠しの川」は去年の盛夏、泣きながら書いた作品です。
泣きながら書いたわりには、きれいでしっとりとした小説になりました。
あのときはもっとドロドロとしていたような印象が、あったのに……。

ゆらめくように輝いていた、夜に見た川の景色。
それと、若い男の子が味わっている罪悪感とに重ねました。
青年は、罪を隠すために川を越えます。
いくつも。なんども。そしてこれからも。

「水に流そう」という言葉があるように。
水というものには清めの意味も含まれています。
青年は何気なく川を越えているようでいて、川に救われていて、
そして川でごまかしていて、さらに川に慰められていたのです。

俗にいう「まとも」な生き方ができない男の子。
世間的には「そんな子に情をかけてどうするの」というような男の子達に、ずっとずっと、私は関わってきました。それは彼らと過ごしているとき、もっとも大切なものが見えた気がしたから……。

私はなぜかよく川とか水のことを作品に書きたがります。
それは私自身が清められたい癒されたいのかもしれません。

近頃、私は彼らから離れました。
彼らの「金がないよ」コールはもう聞こえなくなりました。
改めて彼らとの関係を考え直し、今度はもう少し長い小説を書きたいです。
今年の盛夏に、また、涙と汗を、いっぱい流しながら。

タイトルについて。
「あとかくしの雪」という民話からヒントをいただいたタイトルでございます。こどものころから「ニッポン昔話」のこのアニメに衝撃を受け、あちこち探して大人になってからこのアニメ絵本をゲットしました。大根しか食べるものがない飢饉の村に住むおばあさんが迷った飢えた旅人を迎え入れ、庄屋さんの畑に盗みに入ることを決意……という哀しい、だけど美しいお話です。


私にはもうひとつ楽天日記というのがあり、そっちは私の小悪魔ヴァージョンです。よろしかったらそちらも合わせてお楽しみください。

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06/21/2004

男だって身売りする。

女性が身を売るというと、
そこにはセックスが介在するけど、
男だってこの世に生きていくためには、
みんな生活のために身を売ってるじゃないか。
精神的にも肉体的にもね。

             〜岡本太郎〜


私は岡本太郎さんのお母さまである岡本かの子さんがとても好きなんです。
多摩川を愛した女流作家さんでした。私も多摩川を愛する女流作家ですから。

もちろん彼女の愛息子である太郎さんも好きです(≧∇≦)☆
「バクハツだ!」ってイメージしかないかもしれませんが、実はとっても頭が良くて多才で素晴らしいアーティストさんだったんですよ……。

彼の名言集を見ていたら上記のような言葉を見つけました。

太郎さん、あのね。
最近は男の子も生活のために直接的に「カラダ」を売ったりしてもいますぅ。
……いや、そういうことじゃなくて(苦笑)。

私が一番残念に思うのは、
たとえば「俳優」目指してる劇団員の人という一例で設定させていただくとして、日々、バイトに追いまくられて、疲れちゃって、ほんとうにやりたいことがわからなくなって、ついには夢を忘れていく……。そういう人が大勢いるということなんです。

生活のために精神的にも肉体的にもいろんなことを「売り渡さなくては」ならない。
だけどだけど。
何が一番大切なのか、それだけは忘れちゃならない。

そういう説教臭いこと言うと、
「わかってるって、俺は夢を絶対忘れないって」
ってどの男の子も調子いいこと言うけど。
そう言ってる男の子のどれだけが、本気出して生きてるだろうって、時々さみしくなるのであります。
そして生活にまみれて疲れていって自分のなかのきらめく魂の声が聞こえなくなっていく。そういう男の子を何人も何人も見てきただけに。

この岡本太郎さんの言葉には、ものすごく深いものを、感じるのでありました。

強く生きる言葉
岡本 太郎 , 岡本 敏子

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06/20/2004

息子の悟り


先日マザーテレサの名言集を買ったついでに、息子にもマザーテレサの学習マンガを買ってあげました。
息子が珍しく何度もなんども読み返しました。

そして言ったのです。


「貧しくて飢えた人達は、
インドとか他の国にいると思ってたけど、
東京とか、僕の家の近くとかにも、
いるんだね……」

私は、

「そうだよ。よく気がついたね」

と言ったけれど、ちょっと、うるうるしてしまいました。
今までもさりげなーく、学校に行けない子がよその国に大勢いること、
餓死する子が何万人もいるということは話をしていたけれど、
彼には全然実感がなかったみたいです。

でも身近にも飢えている人がいるのかもしれない。
困っている人がいるのかもしれない。

彼は今日、どうやらそれに気づいたのです。
そして飢えているというものが、
食べ物だけじゃなく、人の愛だったりするかもしれないということを。

息子に大切なことを教えてくれた、
このマンガに、感謝します。


マザー・テレサ—貧しい人びとに限りなき愛をそそいだ現代の聖女

あべ さより , 滝田 よしひろ


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06/18/2004

ゴールドラッシュ!

「金脈って、あと少しのところで見つかるのにあきらめちゃうんだって。」

                   ひとみgo!


今日の格言は、偉人でも有名人でもありませぬ。
あたしの大事なお友達、ひとみgo!ちゃんから深夜に届いたメールです。

長々と個人的な相談を、未来の行政書士であるカノジョに相談していたんです。そしたらば、法律的な返事が来るのかと思いきや。

「金脈って、あと少しのところで見つかるのにあきらめちゃうんだって。」

と、一言。書かれていた……。

あたしは、もう少しで宝物を見つけられる位置にいるらしい。
どうしてカノジョがそういうのかわからないけど。
でもカノジョが言うんだからきっとそうなんだろう。
なぜか素直にそう信じられた真夜中でした。

きっとあなたも、そしてあたしも。
「あと、もうちょっと!」
なんだと思う(≧∇≦)☆

きっともう少しで宝物がざっくざくなのよ!
がんばろうね。

ひとみgo!ちゃん、ありがとう!
楽天シングルマザー同盟、楽しくやりましょう!

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06/17/2004

ただ愛があれば

人のために何かをすることで
誰もが素晴らしい人になれます
大学を出ていなくても
正しい文法で話せなくても
人のために何かをすることができます
ただ、やさしい気持ちがあればいいのです
愛の心があればいいのです

  マーチン・ルーサー・キング・ジュニア

「心のチキンスープ」という本に今、はまってます。
ひとつひとつ感動するお話が詰まっているのです。その本にこの言葉がでてきました。
特に町いちばんの美女にプロポーズした背中にコブのある男の話に泣きました……。

私の別れた夫は、東大大学院を卒業した、頭脳的には優秀な人でした。
でも……別れました。
彼との生活で学んだことは、人間の価値は学歴では決まらないとういうことです。

私自身大学は社会人入試という、作文と面接だけで合格する試験で通りましたから、自分は基本的には高卒みたいなもんだと認識しています。商業高校だったし。

だから学歴でよく自分の価値を決めるのはよくないと思ってます。世の中にはいろんな人がいて、いろんな学歴を持っているし、全ての社長や成功者が高学歴であるわけでもないんです。そして学歴が高ければ人間として優れているかというとそういうわけでもないんです。

学校に行っている間。ずっとずっと小説や手紙やポエムを書いてきました。
それが私の学校での最も素晴らしい「学び」でした。
世の中、そんなもんですよね。結果オーライだと思います。

学歴はその人に自信をつけさせるものではあるけれども、その人から自信を失わせるものではないと思ってます。
たったひとつ。
毎日一所懸命やってることがあればいいんじゃないでしょうか。
一芸に秀でていれば、それで充分なんじゃないでしょうか。

こころのチキンスープ—愛の奇跡の物語
ジャック・キャンフィールド, マーク・V・ハンセン, 木村 真理, 土屋 繁樹

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06/15/2004

格言の伝染

あなたの正直さと誠実さとが、あなたを傷つけるでしょう。
気にすることなく正直で、誠実であり続けなさい。

あなたが作り上げたものが、壊されるでしょう。
気にすることなく、作り続けなさい。
                   (マザーテレサ)


格言の伝染です。
ボッキー米谷さんのメルマガ〜メルマガサポーターちゃむさんと続いて
私のところにこの言葉のバトンが渡されました。


作り手として、いやというほど何かを試みたり作ってみたりしています。
もちろん「なにそれ」と言われることも山のようにあるし、
自分の非力さに唇を噛むことも多々あります。

だけど、私は、なんでだかしらないけれど、
ものすごく大変なことだってわかっているくせに、
今日もまた、何かを作っています。

それは、多分、それこそが、
カッコいい言い方をすれば、
自分なりの生き甲斐であり、それこそが自分の生き方であり、
何かを作っていなければ、自分ではないからです。

「何かを作った」

たとえものすごく素晴らしいものができずに人生が終わっちゃったとしても。

「何かを作ろうと格闘した」

その姿勢だけはずっと持ち続ける人間でありたいなーと思ってます。
そしてそれこそが、とっても、結局は面白い。

ものつくりを続ける人って、この「クリエイターズ・ハイ」を知っているんでしょう。
何かイイものを作った瞬間、人間は、一瞬だけかもしれないけれど、
全宇宙の全意識とつながったような。
そんなとてつもない幸福感に包まれるんです。
それはものすごい集中力が生みだした、アドレナリンとかアルファ波とか
なんかそういうものなのかもしれない。
だけど、ほんとうにほんとうにその瞬間って、
多分、エッチしてエクスタシーに達した時よりも、
キモチイイものだから、
今日も私は、そして私をふくむたくさんのクリエイターさんたちは、
何かをつくろうとがんばっているんだろうなと思います。

ただ前を向いて何かを作り続けようとしている。
そういう凛とした姿勢を持っている私のまわりのクリエイターさん達のことを、
私はとても尊敬しています。   

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罪に濡れたふたり

このマンガに、ハマってしまいました(≧∇≦;
旅先で燃え上がってエッチしちゃった相手がなんと!
「実の弟」
……(≧∇≦)ハアハアハアハア。

これ、全然レディコミじゃなくて、普通に少女マンガで連載してるようです。
あぁン、世の中どうなっちゃうのかしら……!

またこの弟がね!
カッコいいの!
お姉さんの危機になるとジャーン! と現れて、お姉さんを助けてくれるのよぉおお!
(≧∇≦)ハアハアハアハア〜。

ハマってます!
寝る前につい読んじゃいます!


罪に濡れたふたり (2)

北川 みゆき



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06/14/2004

ジャスミン茶

サントリー ジャスミン茶CLEAR 500mlPET 24本入
サントリー ジャスミン茶CLEAR 500mlPET 24本入

……いま、非常にハマってます。
青いパッケージが好き。
すっきりした飲み心地が好き。
もうすぐ夏がくるなあってかんじ。
毎日飲みながらオシゴトオシゴトしてます(≧∇≦)

あとはドトールのドリップコーヒーも好きです。
それからサントリーの烏龍茶も気に入ってます。
伊東園だったかな金の黄金茶もおーいお茶も定番です。

ストレート紅茶も好きです。

だけど……

ひとつだけいただけないもの。
「食べ茶」
ありゃー、受け付けられなかった・・・。
お茶に香辛料を入れるのは、どうかと思います・・・。

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06/10/2004

ケータイ小説100万アクセス

今「いじペニ」という超問題作の
単行本化のための手直し作業の詰めをしております。
新潮ケータイ文庫というところで昨年12月から今年4月まで、連載していました。

何しろアクセスが1日1万件、連載累計100万件以上のアクセスのあった作品なので、こちらもみなさんの期待にこたえてがんばります(≧∇≦)/
最近話題のDEEP LOVEは1200万アクセスだそうです。
私の小説はそれに比べると12分の1なのですが
DEEP LOVEが無料サイトだったこと、こちらは月額200円の有料サイトだったこと。
連載期間と連載分量の圧倒的な違いなどを考えると、かなり、いいアクセス結果だと自画自賛してます。

ケータイ小説が流行ってきているようですね。
無料のものから有料のものまで、いろいろとあるようです。
新潮ケータイ文庫も会員が4万人もいるそうです。
しかもケータイ文庫は「たてがきくん」というアプリをダウンロードすれば、なんと縦書きで小説が読めてしまう
超・画期的です。

私はケータイ文庫初の試みとして、「絵文字」を小説のなかに取り入れてみました。
EZ-WEB,VODAFONE,i-MODEと3機種それぞれ絵文字が微妙に違って、制作の方には本当にお手間をおかけしてしまいました。でもとても面白い試みだったと思います。読んでいた方からは「リアル!」という声がたくさん……。

ケータイ小説は、やはり普通の小説とはまたちがう「文体の進化」があると感じています。
スピード感、ドラマ感、会話のリアルさ、メールというツールを小説に頻繁に登場させるなど、読者さんが飽きない工夫をたくさんしましたし、編集さんと試行錯誤実験三昧の連載でした。

単行本は、新潮社より、秋発売予定です。
全80話で連載は終了いたしましたが、
あらたに20話書き加え、衝撃のラスト付きでのお届けです。
どうぞご期待くださいね!

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06/08/2004

子どもにネットのルールを。


将来の夢「小説家」……。
カッターで首を切られてなくなった御手洗怜美さんが、文集に、そう書いてらしたそうです。

ネットにいる小説家として、なんともいえない気持ちになりました……。

まだ誰もちゃんと子ども達に教えていない気がするんです。
ご近所の人とのお付き合いのしかたは教えてます。
「こんにちは」「おはようございます」「いってきます」
そんな言葉も教えられます。

だけど。

ネットで知り合った人とのお付き合いのしかた。
誰かが教えているだろうか。まだあまりそういうことをしていないのではないかと思います。

ネットの世界は独特で、一時は大のオトナまで「ネットバトル」と称して本気で罵りあったりすることもありました。オトナですら逆上する「重箱の隅をつつくような」「揚げ足をとるような」そんな状況があったことも事実だし、ネットのどこかでは今日もそんなバトルが繰り広げられているかもしれません。

たとえ顔見知りでも、ネット上で「活字」となって表現されると、必要以上に傷つくということ、他の皆にも悪口が読まれるということ。これらは私たちが子ども世代の時には考えられない傷を生んでいることは確かです。もし私が子どもだったら相当傷ついてると思います。交換日記で悪口書かれただけで結構キましたもん。

「こんなこと書かれたら傷ついちゃうよ」
「こんな表現はやめようね」
「他のみんなにも読まれちゃうんだよ。書かれていやだなあって相手が思うことは、やめようね」

こういうこと、誰かが教えるべきなんじゃないかしら。

本来親がやるべきで、うちは私がやってます。今、息子はヤフーゲームの「プロキシー」や「オセロ」に夢中なのでその合間にチャットで話しかけられたりしますから、
「こんなこと言われちゃったね」
「どうやってお返事していこうか?」
などなど、その時の対応を一緒にやりつつ教えています。

それでも「絶対ウチの子はよそさまのお子さんを傷つけない」なんて保障はないです。時にとっくみあいのケンカとかもするらしいし……。でもやれることはやっておきたい、教えられることは教えておきたいというのは親心として、持ってます。

息子は変なあだなをつけられて悩んだこともあります。
子どもってほんとうに小さなことをうんと気に病むんです。
やっぱりすごくコトバって傷ついてしまう。だけど傷ついたら復讐していいかというとそれは違う。そういうことも伝えていきたいです。
「いやなことを言われてイヤな気持ちになって落ち込んだら、それこそ時間がもったいないんだよ。お前は、気にせず楽しく生きていきなさい。お前が楽しく過ごすこと。それが一番なんだよ。気にするから相手も面白がるんだ。気にしないことが一番なんだよ」
なんどもそう言いきかせています。あんまり度が過ぎたらもちろん親としていろいろ対応は考えるけど、大したことでない時には「悪口言われても、あまり深く気にしないで生きていく方法」を身につけることも絶対必要だと思います。

だけど我々世代ではまだ「チャット」「ネット」を体験していない親も大勢いるので教えることが不可能なケースも多々あったりします。

なので、そういう親のためにもできれば多少なりともネットコミュニケーションの知識をもった教師が道徳の授業にでもクラスの子ども達に緊急連絡として、教えてほしい気がします。

もう12歳ともなると、なかなか親に悩み相談できるトシでもありません。スクールカウンセラーのようにネットカウンセラーやネットコミュニケーション110番のような存在が必要な気がしています。


心の底よりご冥福をお祈りいたします。

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偶然をはらむ人生。


「偶然をはらまない人生に、
 何の生き甲斐があるものだろうか?」
              (寺山修司)

そうそう。
人生というドラマがすべて定石通りに進んだらつまらない。
ハプニングというものが起きるから、小説も、人生も、面白い。

でも時々、あまりにもできすぎのシナリオを目にしたとき、
私はうなります。

「この筋書きを考えたのは、誰ッ!?」

作家もうなる、その物語性。
過去と現代をつなぐ点と線。
複雑な人物相関図。
おいおい!
事実は小説より奇なりの瞬間を目にしたとたん、 
思わず見えない誰かに向かって握手したくなったりします。

結局私なんて、誰かが仕組んだそうした偶然をはらむドラマを
ドキドキしながら傍観して、そしてそのレビューを書いているだけに、
すぎないのかもしれません。

寺山修司さんは映画が好きです。
「田園に死す」最高ですね(≧∇≦)。

ポスト寺山修司と言われている園子温さんも大好きです。
「部屋〜the room〜」最高ですね(≧∇≦)。
素晴らしい才能です。
詩集「東京ガガガ」も大好きです。
実は園さんに一度おめにかかったことがあります。
もう10年以上前のことですから、園さんはきっとおぼえていらっしゃらないことでしょう。
私は当時ライターで、園さんをグラビア記事として取材に行ったのです。
あのときは、ありがとうございました、すごく光栄でした。

田園に死す

園子温 ファンタジア


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06/07/2004

自殺から他殺の時代へ。

佐世保カッター殺人の犠牲者御手洗怜美さんのお父さんの手記が発表されました。

もう、ぽろぽろ泣きました。

奥さんも亡くし、お子さんも亡くし、なんて励ましたらいいのかもわからないです。

ただ思ったこと。
子どもが毎日、バタバタ生きている私のまわりを跳ね回っていて、いつもうるさいよなんて怒鳴りつけて、母子家庭なのをいいことに「さっさとオフロ洗っていれてくれなきゃ入れないじゃないよ、何時だと思ってるのよ」とコキつかい……。娘も自分でこぼした食べ物は自分で後始末やふきそうじをさせ……。

……でもほんとのところは。
子どもがわあわあ騒いで家中をひっかきまわしている。
そのことがとっても幸せなんだということ。
私は今、自分のこどもたちをうんと愛して、彼らの魂をうんとうんと幸せでいっぱいにしてあげたいってこと。

それを、とっても感じました。
御手洗さんのお父さんは新聞社の支局長だそうです。
大変な忙しさのなか、父子家庭としてお子さんのお世話、ほんとうにどんなにか大変だったことと思います。
でもその大変さがきっととっても生き甲斐だったのに。
なんだかもう、もらい泣きしちゃいました。
どうしてこの幸せが奪われなくちゃならなかったんでしょう。

どこぞの国では学校に行くと銃の乱射などがあって恐ろしいからということで、お金持ちのご子息はみなさん家庭教師やインターネットによるホームスクールで学習するようになってきているといいます。日本でもホームスクールが急増しているようですがこれは不登校が原因であるのがほとんどでしょうけれど。これからは「子どもを殺されないために」学校に行かせない親が出てきてもおかしくないかもしれません。


「学校に殺される」というような遺書を書いて、子ども達が自殺していった時代がありました。1985年から1986年にかけて。そう、岡田有希子が自殺したあの自殺連鎖の時代です。尾崎豊の「卒業」が売れていたあの頃です。

あの頃は学校による圧迫感がいやでいやで、かといって不登校になりたくともフリースクールも充実しておらず、死ぬしかなかった子ども達が大勢いました。

「花を飾ってくださるのなら」(尾山奈々著・保坂展人編)
という本を読んだそのときは私は中3で、これが初めて買った千円以上の本でした。そう私も尾崎大好きで学校がダイキライな女の子だったのです。この本は中3の彼女が自殺するまでを綴った学校教育への恨みつらみの日記でした。自殺こそが彼女達の最大の抵抗でした。

でも。
今の学校はあの頃より明らかに違ってきています。
うまく口にだせないような不気味さが明らかにあります。
作家の私ですらうまく書けないようなブキミさが……。
自殺ではなく他殺の時代になっていることの恐怖を、ひしひしと感じます。
人を殺すということで、子ども達は何を訴えようとしているのでしょうか。
私も正直「うちの子は絶対、人を殺さない」なんて断言できないんです。ほんと、どうしたらいいのかなって、最近毎日考えます。ママはママなりに真剣にオシゴトしていくしかないです。結局は。

花を飾ってくださるのなら—奈々十五歳の遺書

尾山 奈々 , 保坂 展人


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06/06/2004

観たい映画リスト。

観たいなって思ってる映画のリストです。
このうちいくつ、今月中に観られるかな?

・ソニー
・ヴァイブレータ
・ヒバクシャ
・髪結いの亭主
・私の中の秘密の花
・脱走兵とシングルマザーがなんかイイ感じでエッチしちゃう映画(すいません、タイトルが思い浮かばないけど今月レンタルされるはずの洋画っす)

「かげろう」でした。失礼いたしました(≧∇≦;

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06/03/2004

離婚という名のナスティゲーム


カレー屋さんでカレー食べながら「離婚という名のナスティゲーム」(井原美紀さん著)というエッセイを読みました。ご主人の浮気をきっかけにして始まった離婚に至るまでの家庭崩壊……。ほんとうに大変そうです。読んでいてほんとうに他人とは思えませんでした。離婚するとき、結局は財産の争いになります。元夫は最初「この家は俺のものだから」と私達を追い出そうとしました。元夫が悪人なのではありません。多くの男性がこういう行動をとります。それほどに家は男にとって大事なものなのですね。

そんな「二度目の離婚」の記憶がまざまざと蘇ってきました。そろそろエッセイを書いてみようかな。まだムリかな……。……うーん、まだムリかも。

離婚という名のナスティゲーム
井原 美紀

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06/02/2004

偶然のしわざ

「ロマンスは偶然のしわざ」。
昔むかし、おニャン子クラブというアイドルグループがいましたね。
そのナンバーワンだった新田恵利ちゃんのシングルのタイトルです。

・・・なぜか、持ってます(≧∇≦;
結構好きだったの。「冬のオペラグラス」も多分実家にある。
私とはほどとおいブリブリのかわいこちゃん。
いつもニコニコと笑顔をふりまいている妹タイプの女の子。
あこがれてたんだ。読書ばっかしてたきむずかしい中学生だったから、私。

んで、偶然について。
ずっとずっと偶然について考えてます。
私の家には「偶然の一致の心理学」とか「シンクロニシティ」とか
それ関連の本がけっこうあるくらいに。
偶然は、絶対に偶然じゃない。
だけど、偶然のフリをしてやってくる。
だけど、なにか意味がある。
人生にやってきた暗号を解くことに、最近の私は夢中です。
最近の私は、自分の日常を小説に書いたほうがいいんじゃないかと
笑っちゃうくらいに、ステキな偶然にまみれているから……。

「人生においては偶然というものを
考慮に入れなければならない。
偶然はつまるところ神である。」
    (アナトール・フランス)


今、テディベアを使って性教育絵本をつくってます。
テディベア作家さんとの間にも不思議な偶然が。

私の息子が通ってる学童保育にいる美容院経営の方のところに
髪を切ってもらいにいったらテディベアの絵本があり、
「これステキですね!」「友達がつくったのよ」
それで速攻紹介してもらったんです。
その美容院の人のお名前と、私の本名が、同じなんです。
(名字じゃなくて、名前のほう)

さらにテディベア作家さんと私に共通の有名人がいるんですが、
その人の本名と、今回の絵本の編集者の名前が同じ。
かなり珍しい名前なのに、漢字まで一緒なんで驚きました。

こりゃ、なんかある。
そう思うんです。
目に見えないなにかが、引き合わせてくれている。
「ご縁」と昔から人はそれを呼びました。

ご縁……。
とっても、だいじにしていきたいなと思っています。

今の私には、とってもだいじにしていきたいことが
たくさんたくさんあって、なんだか時々幸せだなあって、
しみじみ思っちゃいます(≧∇≦)☆

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